ぎっくり腰の対処法 4
ぎっくり腰は、急になるものなのでしょうか?
朝ふとんから起き上がろうとしたとき・・・
椅子から立ち上がろうとしたとき・・・
重い物を持ち上げようとしたとき・・・
高い所にあるものを取ろうとしたとき・・・
お風呂掃除をしようとしてかがんだ時・・・。
こんな動作をしたときに、いきなり「ギクッ」と激痛が走り動けなくなってしまうことがあります。
咳やくしゃみをしただけでぎっくり腰になった患者さんもいます。
一見、急になったように見えますが、実は、そうではありません。
すでに、腰に無理がかかっている状態が続いていたのです。
そして、危険ゾ-ンに近づいて、最後の一線を越えてしまった・・・。
要するに、最後の一線を越えるきっかけが何だったか?と、言うことです。
ですから、厳密に言えば、必ず「予兆」のようなものがあります。
危険ゾ-ンに近づいて来ると、「何かおかしいな?」と、いう感じがおきてきます。
つまり、身体は、「このまま行っては危ないよ!」と、サインを出してきます。
例えば・・・
腰の重かったり、だるさがある。
腰に張りがあって違和感を覚えるなど・・・
詳しく説明しますと・・・
腰の一部の筋肉が伸び縮みしにくくなっている段階です。
まだこの段階では、それほど多くの筋繊維(筋肉は沢山の筋繊維が集まって構成されている)が強張っている訳ではなく「重い・だるい」という自覚症状がある程度です。
例えば1000本の筋繊維中の10本程度が強張っても自覚はなく100本強張ると自覚される、というようなもの。
そういう風に強張った筋繊維があると他の健全な筋繊維の負担が大きくなって、徐々に強張る筋繊維の数が増えてきます。
そして残りの健全な筋繊維が「もうダメだ、耐えられない。」となった時に相当数の筋繊維が一斉にギュッと縮み・・・
その縮み方の強さで腰周囲の筋肉や組織(靱帯等)が傷つき炎症を起こします。
異変に気付かなかったり、無視して進んでしまえば・・・。
リ-チがかかった後。ちょっとしたきっかけでぎっくり腰になってしまうのです。
では、どういう事に注意して生活すれば良いのでしょうか?
つづく。